リランカー

リランカーは、検索で集めた候補文書をもう一度並べ替えて、答えに近い順へ絞り直す仕組みです。

リランカー のアイキャッチ図解
まずは、こう考えるとつかみやすいです。

書類棚から広めに候補を集めたあと、質問に合う順へ担当者が再整列する下読み係のような役目です。

ひとことで言うと

リランカーは、最初の検索で集めた候補をそのまま使わず、質問との相性でもう一度順位づけし直す部品です。

どんな場面で使うか

  • RAG で検索候補は取れるが、上位の並びが甘いとき
  • 似た文書が多く、どれを先に LLM へ渡すかで答えがぶれるとき
  • コンテキストウィンドウ に入れられる件数が限られるとき
  • 検索精度を上げたいが、文書全体の作り直しはすぐできないとき

最初の検索では広めに候補を拾い、そのあとリランカーで「この質問に本当に近い順」へ並べ替える構成がよく使われます。 これにより、限られた入力枠へ、より関係の強い文書を優先して入れやすくなります。

ベクトル検索との違い

  • ベクトル検索 は、意味の近さで候補を広く集める役
  • リランカー は、その候補を質問文との相性で再評価して順番を詰める役

つまり、ベクトル検索だけで終わらせるより、候補集めと順位づけを分けたほうが安定する場面があります。

実務で気にするポイント

  • リランカーを入れると精度は上がっても、速度やコストが増えることがある
  • 文書分割が粗すぎると、並べ替え以前に良い候補が取れない
  • 評価 では「検索されたか」だけでなく「上位に来たか」も見る
  • 出典表示の運用まで含めて、上位文書が利用者に納得できるかを確認する

注意: リランカーは順位調整の部品です。元の検索で必要文書が候補に入っていなければ救えないため、検索設計とセットで見直す必要があります。